失速

2014年7月14日 お仕事
新しい学年にもすっかり慣れたこの夏、はっきりレッスンはだらけムード。なんとかせねばと思いつつ。
調子が良かった生徒が失速すると辛いなあ。
エリーゼで張り切っていた子が、思いのほか小学校生活がハードで、これは多少予想していたけれど練習すること自体ギリギリの様子。
ケンケン見ていてわかるけど、宿題多いよね。
で、下校が遅い。本当に帰ってから夕飯まで一時間無いくらいで、宿題させるのが精一杯。
時分が小学生の時はどうしていたのかなあって思います。ぜんぜん思い出せないけれど、帰って、宿題して、友達の家へ遊びに行って、帰って夕飯食べてピアノ練習してテレビ見てお風呂入って・・。
よくそんなに沢山のこと、できたなあって、不思議でたまりません。
習い事している小学生って、エライ。

もといレッスンをどうやって梃入れよう。
叱ってどうなるもんでもないような気がするよ。
教材に魅力がないとは思えない。
夏休みに入れば変わるかなあ。
子供だった私にも不調はあったけれど、私の先生はそれで本を変えたりはしなかったなあ。もっとどっしり構えていていつも笑って気さくに話しかけてくださっていた。
あの落着き見習いたい。
大変だった思い出は殆ど合奏だったような気はするけど、メンバー集めや楽譜作成や機械の心配や集合練習のスケジュール調整や、実際大変だったんだけど・・・レッスン的にしんどかったのは連弾。

まずソロの曲の仕上げありきでレッスンは進めるから、連弾は次点扱いになるのだけど、三次点の筈の合奏の方が生徒的には力が入っていたようで、もう連弾は諦めようかというくらい絶望的に弾けていなかった。
今年の生徒のすごいところは瀬戸際ぎりぎりからの追い上げ。
追い上げるまでのぜんぜんやらなさ加減も半端なかったけれど(バレエの発表会とかフルマラソンとか何とかの競技会だとかソフトの試合だとか検定だとか皆すごいんだよ)、それぞれの生徒のスケジュールの煩雑さもこれまでなかったくらい過酷だったので、実際エンジンかけてやったのは春休みに入ってからの二週間で三曲仕上がったという感じ。
毎回恒例で、本番前一か月で合奏メンバーの前で披露
一週間前に全員集めて生徒どうしで披露
というプレッシャー演奏をさせるのだが、それでどうやら緊張したらどんだけ弾けなくなるか実感できたらしく、本番が一番できたという生徒がたくさん出てやれやれだった。

それにしても連弾は例年に比べて人数多いからプログラム上結構幅を取って、次回これやめようかな、と思いたくなったけど、連弾楽しかった、合奏楽しかった、というこえが多いから結局次回もするんだろうな・・・・。

派手で聴き映えのある曲!とか母が張り切ったら行進曲がやたらたくさん出てちょっと胃もたれしたかも・・・・。
バッハメドレーなどのしっとり系がかえって目立ったくらい。
ハンガリー舞曲が後ろに控えているからスラヴ舞曲は優雅さ全面ですこし軽めに仕上げたりして・・。
今年ピアノ歴二年目同士でわたしのお気に入りを弾かせた二人の成長が目覚ましかったのが今年一番の収穫。
小っちゃい子たちの連弾はかわいらしくて微笑ましかったです。


毎回不思議に思うのだけれどリハーサル完璧に弾きとおした場合、
本番が目茶目茶に間違えるのジンクス。

今回の被害者は高校生男子K君。
ドビュッシーの罠にはまった模様。
プレッシャーもリハも完璧だったのに・・・。
「ぼくの演奏、開始10秒で散った・・・・」
そんなことないよ!
先生椅子から転げ落ちそうになったけど・・・。
君は頑張ったよ!
後半持ち直したじゃん・・!
ありえない和音をフォルテで踏み間違えるなんてこと・・・

あるんだ。


もうショックでその後の和音メタメタに外すし得意のアルペジオはめろめろになるしでみんな固唾をのんで終了まで見守るという・・・。まいが!

合掌。

だいじょうぶリハーサル聞いてたひとは君が弾ける子だってこと知ってるよ。
でも後で録音聞いてみたら、本番に感じたほどは間違いひどくなかった。

キューピー三分間クッキングでおなじみ
おもちゃの兵隊の行進
連弾で仲良し女の子同士が弾いたけど
どこまでも加速していくから息するのも忘れて聴いた。
良く最後まで辿り着けました。二人とも顔が引き攣っていたけどすごい集中力を発揮したね。
開始が四分音符=90くらいで「遅っ?」て思ったのに、
もうアンダンテからプレストまで猛烈に駆け上がったかんじ。
坂道をブレーキが効かなくなった自転車で二人乗りで疾走しているみたいだった。スリリングゥ。

学校の先生は会議会議でぜんぜんレッスンに来られなくて、でも憧れのショパンのノクターンを、何とか、かんとか、停止寸前で、ぽろろ、ぽろろん、奏でられました。着地。

思い返せば手に汗握るそれぞれの演奏。
舞台に上がるまで泣いたり笑ったり励ましあったり。
終わって急に人間として近づけるような、よそよそしさの壁が無くなる瞬間てのが確かにありました。



とにかくながーい発表会で、本当にお疲れ様でした。
次回はちょっと、もう少しコンパクトにできないか考える必要があるなー。

今回発表会にあたり人数が増えたので合奏用にキーボードを二台新規購入。
カシオのヒカリちゃん。
なかなかいい音が出るので気に入っていたし練習では何の問題もなかった。
ところが、会館のアンプにつないだ途端、音が初期設定状態になってしまい、音色を変える毎に、音の重ねる量、響き、揺れの振幅など全部手動で調整せねばならんことになった。キカイ音痴三人が寄っていて原因がわかるはずもなく、もう、曲の開始ごとに舞台に走り出て、合計六台分の音調整を人差し指でボタン連打はしご、て状況になりこれはけっこう泣けた。
「できました!(姉挙手)」「できました!(私挙手)」「よし行け!(舞台袖母)」選手入場!(違)
というようななんか体育系なノリに・・・・。
父兄からは、「手作りの発表会って感じがとても出ていてほっこりしました」
とか言われた。
ほっこりしましたか。

よかったです!!

あとね、機械関係だと老齢の過労気味のEL900様がね、フロッピー入れたらふつう数秒読み込み時間があって、パッとディスプレイに曲名が出たりするんですけどね、リハ後半プロッピー入れてみたら、
ヴー!
ヴ・・・・
ヴー!
などと苦しみだして、
「は?なに?どうしたの?しっかりして!」
とか言っている間に

  BAD

て赤字で点滅しだして
「BADてなんじゃー!」
と悲鳴を上げたりした。
二台あったのでメインを前後入れ替えてもらった。
心臓に悪い。



サックスで参戦してくれたSちゃんはさすがのパフォーマンスでした。ありがとう。ギターで参戦してくれたS家族のパパもさすがでした。
ホルンのSママさんも素敵でした。
でも今回いっぱいマイク使ったから赤字出ました。しくしく。
はい。ピアノ教室の発表会です。(言い張る)

私は進撃とコナンと水琴窟に参加しました。
参加決定三日前。

え、笑うところですよ。

だって全員そろって音聴けたのがそんくらいだった。
で、ちょっと欲張った結果音を増やしたんですよ。
コナンはドラムパパが太陽を吠えろばりに重くて古めかしいビートを刻んでくれたおかげですごく良い感じになりました。ピアノで足りないバッキング頑張って足した。映画バージョン。




進撃は姉担当なんですが、姉妹ですので、下敷きにしてあるアンサンブル譜でごっそり省略してある部分を「ここが弾いててたまらんのだろうがよ!」とがっつり補強したためにスゲー長くなった。
でもわかる!
ここんとこのね、ひたすら4音繰り返すだけのここがね!
だんだんビートも楽器も増えていってドキドキするよね!


おかげで60小節休符とか48小節休符とか80小節休符とか、待機勘定が半端なくスリリングだったけどね!

スカパラの水琴窟は面白かったけど、ギターバッキング担当だったのでひたすら最初から最後まで裏打ちだったから腕がつりました。あと、バッキング担当でジャズ風でずーっとほぼ同じ和音の繰り返しだったので、迷子になった。

ねえ、それでさー、市販のキーボードの高さ!
あれ、なんなの?
あの高さの基準はなんなわけ?
座って弾くには高いし、
立って弾くには低すぎる!

ずーと中腰で弾いたよ?
膝が笑って大変だったよ。

ソロは講師演奏でショパンの革命のエチュード演りました。
冷や汗ダラダラで弾いたけどどうやら何とかやったらしい記憶にない。
姉は母とラフマニノフのピアノ協奏曲2番をやりました。
コレも、エレクトーンとピアノのアンサンブル譜が下敷きだったけど、姉が、
「そのままだとエレクトーンのサビしかない!ピアノ協奏曲たる部分が全然なくてつまらん」と言ってほぼ原曲どおり復活させたため増えた部分のオーケストラ部分に母が死にそうになっていた。
真央ちゃんが滑ったせいでお客さんは喜んでいた。
姉がせっかくコンチェルトやるんだからサービスでドレス着るとか言ったために、「姉ちゃんだけ着るのはおかしいからお前も着ろ」とかとばっちりが飛んできて私もドレスで弾く羽目になったどうしてくれよう。
で新人演奏会が終わったばっかりだった音大卒ほやほやのKちゃんも、
「じゃあ着ます」というわけで三人連続ソロでわっさわっさドレス引きずって舞台に立ちました。
お客さんは喜んだ。
サービスサービス。
でも次回どうする気なの?
恒例になったら着るドレスなくなるじゃん?

髪飾りリハ前日の朝買いに走った。車とばしてエスカレータ駆け下りて売り場三十秒で決断して三十分で帰宅した。ショッピングセンタ行き帰り新記録樹立。
980円。






うちの発表会は三教室合同。
母の教室と姉の教室と私の教室で1セット。
母はもうほぼ隠居で生徒さんも減らしたい減らそうの方針だから数人。
姉と私は子育て真っ最中だから徐々に生徒さんが増えてきたな嬉しいなでやってきていたのですが、去年あたりからママさんの口コミで幼稚園児が入ったと思ったら姉と私の教室で急増。
あれっと気付いたら倍になっていましたのまき。
40人越えでやってらっしゃる先生もいるのだから、それに比べれば大したことはないものの、仕事時間が午後三時半から七時までという限定条件でやるとこれは飽和状態。(土日と金曜日の空は私的条件で死守せねばならない。)
で。
二年に一度の発表会の年がやってまいりました。
おそろしいのは、まだコミュニケーションが円滑にいっていない新規加入者の方の数が、「はいはい、恒例のアレやればいいんでしょ」と理解できているメンバーの数を上回るところ・・・。
ソロ、連弾、合奏が1セットのスタイルで、合奏への生徒たちの困惑度が高かった。
そりゃあ、パート譜さらってても、何のことかわからないよね。
だからエレクトーンと録音機駆使してデモ演奏を全員分用意して渡してあるのに誰も聴いていないというね。
連弾は複雑な人間関係などをリサーチした結果、三人組の六手連弾チームが4組出たために、編曲するのが少々手間取りました。
弾きやすいようにさっさと仕上げればいいのに、
「キラキラ星やるんなら、ちょっとこどもっぽすぎるからモツアルトの短調の変奏部分もぶっこんだら素敵になるかな」
とか
「おもちゃのチャチャチャこれだとつまんないから間奏部分足しちゃえ」
とか
「華やかさが足りんからここをどうのこうの」
とか欲張ってやっているうちに

・・・・机の上でやってるうちはたのしいのよ

どんどん己の首を絞めてしまったのことよ。

合奏は合奏でね。
とりあえずラインナップ。

アンパンマンのマーチ
あまちゃん
alwayz3丁目の夕日
にんじゃりばんばん
ハウルの動く城メドレー
名探偵コナン
ライオンキング
進撃の巨人
水琴窟

・・・・。わあ統一感ない。

書き物作業ではハウルのパート譜作成が一番面倒くさかった。
一年生と二年生八人でやったのでねつ造部分が大変でした。
あと今回生徒の父兄にドラマーがいらっしゃって、参加したいと申し出ていただいて気楽にお願いしたら、エレクトーンの自動演奏のカウントと合わせられなくて、編成を大幅に変更したため何だかんだ、ドラムに入ってもらうチームは人数を増やして違う曲に参戦してもらう生徒さんがたくさん出た。
発表会で弾く曲が4曲も5曲もあるというのはけっこうな負担で申し訳なかった。加えてドラムのお父さんは当然仕事もあるためにゲネが初の全体練習というチームがたくさんあったのも大変でした。
ライブハウスでしか演奏したことが無いというお父さん、発表会はコンサートホール(小)です。もう、リハーサルで音を出して皆沈黙。
結果、普段ライブの時に一緒に音響やってるっていう彼の友人に来てもらって相談して、毛足のある敷物を楽器の下に敷いたり、シンバル裏にガムテープを貼ったり太鼓にタオルをかましたり、ありとあらゆる減音対策を講じていただきました。
「ドラム!もっと小さく!!!」

なんかのだめの千秋先輩を思い出した。

リハーサル、朝九時から入ったけど、夜の八時回った時点で永遠に終わらないと思えた。(本番翌日)




発表会を終え、ここで一気にたるむだろうと危惧していたが、
良い緩み方をしているような気もする。
表情が硬かった一年生組は新二年生になって余裕が出てきたように思う。
発表会が終わってからは格段に笑顔が増えて随分心安くなった。
思えば去年は、幼稚園から一年生になって、環境が変わって大変だったところで教室を変更してきたから、きつかっただろうな。
楽器の教室は他の習い事と違ってレッスン室で二人っきりだから、子供にとってはプレッシャーが大きい。大人だって、先生とのレッスンは緊張の極みなんだから、まだどういう人かわからない相手とお互い探り探りのデリケートな時期、発表会だとにかくやるんだみたいな怒涛の展開だったから、もうすっかり終わったらお互いほっとしてふんわりな雰囲気が続いています。この教室はこんなんなんだよ、てすっかりわかった後の安堵だと思う。
一緒に習いに来ている生徒さん同士の横の繋がりも持てたことだし。

一番問題だった譜読み。
実質どりーむ4巻終了くらいの実力はあるのに、全く音符が読めないAちゃんは、音符にカナを書いて、鍵盤ガン見の覚え弾き。
去年一年間それを矯正させようとしたけどぜんぜんだめ。
彼女が自宅で彼女なりに弾いて、私の前でそれを披露したら教室を飛び出して終了、という殆どレッスン崩壊のありさまだったのに、
笑顔でおしゃべりが成立したと思ったら、アドバイスは素直に聞くし、カナ書きはやや抵抗があったものの、今ではすっかりやらなくなった。
どりーむ3の後半からやり直して、一週間に五曲課題を出した。初見課題として。
「練習しないこと。音を出す前に黙読すること。ピアノの蓋でエア演奏をすること。絶対に間違えないと確信できたら初めて蓋を開けて、一回だけ弾きなさい。」
これを二週やったらほぼ要求していたことはできて教室に来た。
やっぱり基本的な力はあるんだなあ。こどもってすごい。バスティンは放棄したけどトンプソンとどりーむ4はとんとんと進んでいる。

いまひとりは口で攻撃してくるタイプで、自分が弾きたい曲だけを自分で決めて、やっぱり弾きたいように弾いて帰っていく、というAちゃんと似たり寄ったりのスタイルだったのが、発表会の一か月前から変化があり、笑顔が増え、春休み怒涛の補講レッスンのうちに、弾く曲のここが好きとか、ここなら弾けるなどの前向きの発言が増え、どりーむ3の前半くらいの実力ながら、16小節しっかり弾けるくらいにはなってきた。
アルフレッドをやっているけど、自分で問題点を見つけるのが上手。
「うーん、うーん、あ・・そうか・・・」
などとぶつぶついいながら一生懸命やっているのが健気でかわいい。

ひとことも口をきかなかったNちゃんは別人みたいに話すようになった。
思ったより低音で話すのでびっくりした。
声にコンプレックスでもあったんかいな。
鍵盤をあまり見なくなった。
どんどんやってくる。もうすぐ5巻。

新一年生はやっぱり学校が大変で停滞気味。
でもよくわかるからもうこの半年ばかりは殆ど進まなくても構わないくらいで様子見。年長になったとたん固くなっていた子は逆に一年生になったほうが楽になった。
こどもって、当たり前だけど、両親の仲とか、兄弟との関係とか、学校とか友達とか季節気温行事、あらゆることに影響を受けているんだから、教室の中のことだけ見て悩んでいてもしょうがないんだなー。とりあえず目の前のこの子をそのまんま見てあげればそんでいいんだなー。という当たり前のことに最近納得しつつあるのこと。
よく歌うこと、すぐ五線に書いてみて、目でも確認すること。
鍵盤見ないで楽譜見て弾くことの徹底。
当たり前のことをこつこつ続けていれば、改善はかならずある。

高学年は安心の安定。高校生と中学生はでも、だんだんレッスン時間が遅くなるからそこはしんどいかな!





しかしあれだな、どんなに音符読めなくてもカナ書きは本当に良くないな!
なんだろう、教室変わってきてくれた生徒さん大抵カナふりしてるんだけど、不思議でならない。あれ、本当に、一利もないよ。

エリーゼのためにってどう弾くの?
先生弾ける?
と教室のドアに入ってすぐ尋ねてきたのは一年生の〇君。
入会したその日、
「ぼくは、ピアノは弾かないし、ぜったい、れんしゅうも、しません!!」
と宣言した子。
「いいよ弾かなくて」
と半年以上ずっとリトミック(の真似事)で乗り切った生徒さんだが、最近はちゃんと両手弾きができるし、発表会でも立派に三曲弾き切った。
すぐに辞めさせず見守って下さったおかーさまがスゴイ。
そんで今はトンプソン一巻とバスティンとどりーむ4巻三つ巴で課してますけど、トンプソンへの食いつきがすごい。
けっこうみんなトンプソン好きなのよね。
バスティンは女の子受けが良くない。
どりーむはこれも分かれる。でも私が「ノブアキ先生!ノブアキ先生!」と馬鹿みたいに心酔しているせいで(演技)わりときっちり見てくる。(最近)
しかしまだバイエル中盤くらいの実力なのでエリーゼはきついかもなーっと思いつつ、この子面白いから弾かせてみようかな的な適当さで
「いーよ」
って弾かせてみたら、もう二小節ずつくらいだけど喜んで弾いてる。
「簡単に直してあげようか?」
って尋ねたら、
「駄目!先生の弾いたのとおんなじでないとダメ!」
と聞かないので、ちょっとずつ見ています。

ちょうたのしい。

譜読み

2013年9月9日 お仕事
譜読みができるできないは努力をしたとかしてないとは無関係。


そう思います。



ぜんぜん労せず読める子は読める。

苦労する子はとことん苦労する。

苦労する子をどうフォローするかが教える側の力量なのでしょう。
当たり前なんだが。

それにしても楽譜っていうものは目がちかちかするくらい見辛いもんだと思う。昨今の目を酷使した生活の生徒さん達には更に見辛いことだろう。
最近の生徒さんでびっくりしていることは、リズムに苦労している子が少ないってこと。
といっても、十六人の中での感想だからデータにはなりませんな。
でも本当に、十年前の生徒さんでリズムが一番大変な壁だったのに、全然その点苦労しないっていうのは面白いの。
シンコペーションが弾けないって子が少ないのはすごいと思いますよ。
指の形が壊滅的なのがどうにかならんもんか。
でも、四月からのねちねち指導で、どうにか、こうにか、なんとか、なってきつつある、はず。つま先がかちかち、鍵盤に当たりだした、て、ところ、ですよ・・・。第一関節と第二関節べったりだったもんね。そんな指で、ブルグとか、曲芸じゃないんだから・・・。
体調不良でレッスンを欠席するというメールを貰い、
電話をかけると、
ピアノに行くのを泣いて嫌がるので行かせられないということだった。

とにかく指の形がどうしようもなく、練習はしてこない、音符は読めない、歌は歌わない、という一年生だが、夏休み少し歩み寄れた、という手ごたえがあっただけに堪えた。
全力投球の姉妹の次の時間の子なので、私のエネルギーも足りていなかったかもしれない・・。四月からどうしたら、どうしたらで進んで先週はしっかり弾いてきて褒めちぎったところでグッサリきた。
何よりお母様の声が冷たく昂ぶっていたことがしんどかった。
面識がないのだ。
しっかりお話をしたことがないのだ。
連絡はメールなのだ。

来週はもう来ないかもしれないなー・・・。


新学期は精神的に波立つ時期だから、学校のなんだかんだに習い事の梯子をする子にとっては、弾けないピアノは重荷だろうな。

そんなわけで浮上した頭を叩き落されたような木曜日。
しーちゃんの手紙に癒されました。

よし立ち直った、と思って寝たけど、起きたら吹き出物がいっぱい顔に表れて洗面所でため息をついちゃったよ。

わかりやすうー。



今朝は本屋に行って、バカボンパパと読む老子を買いました。




わかりやすうー。

でも本当は歎異抄買いに行ったんだぜ。
ゲーテ格言集も欲しかったけどお金が足りなかった。

手紙とカリブ

2013年9月4日 お仕事
夏休み明けと言えば校内の合唱コンクールの練習が開始するということ。
伴奏弾きは夏休みいっぱいこれに取り組む。
新学期に入るころにはテクニック的には完成している時期です。
中学三年生のしーちゃんはアンジェラさんの手紙。
これを合唱するのは相当なレベルが必要なんだが、クラスコーラスで取り組むとは無謀な・・・。
音楽の先生がどこまで踏み込むかと思いますが、男子頑張れ。だいたいコーラスは低音にかかっているのだ。男子がしっかりしていればだいたい大丈夫なのだ。そこんところを男子に解ってもらうのは至難の業なのだ。
うっかり前奏とか、しっとり弾いてしまいがちだが。ビートの鮮烈さと内容の痛みを表現するのはなかなか遣り甲斐があるのではないか。この曲の良さがわかるのは大人になって振り返るときだよね・・・。曲中、大人と子供の二役をやらなければならない。伴奏中、合図を送るべき箇所がたくさんある。ブレスを揃える緊張感も、言葉の多さも畳み掛けも、うまくいけばかっこいいけどなあー。難しいぞ!
音楽にハマっているし、吹奏楽部で他楽器の経験もある子だから話が早い。
先生と指揮者とクラスのメンバと、よく話し合って曲にしてほしい。

母の生徒さんがカリブ夢の旅をするという。
昨夜たまたまケンケンを迎えに行ったら見てくれと言われてレッスンに邪魔させてもらった。
手紙と違ってこっちは、結構古参の歌だから懐かしい。
んでも、キャプテンキッドー♪が難しいんだよねーこれ!
バッキングの和音が激しいぶん、単音の合いの手が軽すぎたりする。
合いの手の方をもっとしっかり弾こうねなどといろいろ意見させてもらった。

いいなあ。
やっぱりクラスコーラスは、燃えるな!
高校のクラスコーラスは讃美歌だったから燃えようがなかったけど、今振り返ると、それも良い。クリスマスチャントをほぼ網羅しているということは、12月を過ごす上でとても素敵なことになったから。
でも、高校生のあの時代のあの声で、混声合唱思いっきりやりたかったなあー!
生徒名簿に斜線を引く虚しさと喪失感がどうしようもない火曜日でした。
もう要らない月謝袋も処分する。
昨日来たら渡すはずだった連弾譜は先週泣いたから左手の伴奏を全部書き直したものだったりなんだったり。
だうんだうん。

それで今日の生徒さんに、レッスン日記に、「表情が乏しい」と列記され続けた女の子がいて、今週もいかにすべきかという、そんな彼女が、
なんだかもうレッスン室に向かう廊下の足音が軽い。
よいしょ、とドアを開けた顔が見たこともないくらいにこにこしていて、背中にヒマワリを背負っているみたいだった。
新しいソルフェージュの課題を見て嬉しそうにするし、
先週とは別人のようです。
花丸をたくさんもらって笑顔で帰っていきました。
会話も弾んだよ。
何があったんだろう。


*新しいソルフェージュ課題

順調に音符を理解していた筈の年長さんの生徒さん。
音域が広がったり、G調だのF調だのを経巡っている間に概念が崩壊したもよう。全然音符が読めなくなっていてびっくりしました。
新しく受け入れた生徒さんにも譜読みが苦手な子が何人か居るので、読み書きどうすっかなーと思っていた。
呉先生のソルフェージュの本は、勉強!という強制感を催すみたいなので(私の導入が悪い)呉先生の課題を参考に、4小節から8小節の問題を作って書かせることにした。
童謡や愛唱歌からの抜粋。
五線にとんぼのめがね、とかアルプス一万尺、などの譜例を歯抜けで書いて、抜けている音符を書き込む方式。どどみみれれどれ、など、書くべき音は全部下にひらがなで書いてある。10問くらいを1セットで、何の曲かすぐにわかるようにイラストを付けた。
実は四分音符のみだったり、ヘ音記号だったり、付点音符込だったりと、難易度を変えて、混在させてみた。
生徒にこの中から2問、選ばせてやらせる。
年長さん、一年生、二年生、四年生、とやらせてみたけど、みんな積極的に取り組んでくれた。
うっかり難しくて、普通なら無理とか嫌だとかいう子でも、にやにやしながら取り組んでいたので、なかなかヒットだったかもしれない。
音階の上りと下りを別に書かせること。
線と間がわかっていても、順番に丸を書いていくのはなかなか難しいものなんだなーと思い知ります。
上がるって、どういうこと?
下りるって、どういうこと?
この線の、となりって、どこなの?

二次元の上でのこの辺の概念は、すっと解る子と、その時が来るまで解らない子と。
その時が来ているかどうか目を光らせないとなと思います。


さらば

2013年9月3日 お仕事
生徒さんがひとり辞めていかれました。
夏休み前には笑顔だったしいい感じだなーと思っていたのに、
左手を怪我して片手でしか弾けない日が長く
やっと両手で弾けるようになったところでちょっと無理をさせたかもしれない
先週突然レッスン中にうまくいかないところで泣き出した
それで今週母親同伴で退会・・・。



生徒さんが去るとどうしてこんなにピアノ教師って、
へたへたになるのかなあ・・・。
腰から力が抜けて立ち上がれないよ
猛省せよ
レッスン日記を読み返して猛省!


小学校三年生くらいって、
私にとって一番難しい年齢かもしれないな
彼も彼女も彼女も彼女も、一番大変だったのって、三年生くらいだったもんな・・・。

楽しいピアノってなんだろう・・・?
・・・皆目見当もつかん。

こどもっていうのは、本当にそれぞれなのだな

という当たり前のことと戦う毎日。
感動も勿論あるのだが、全く理解できないことも多い。
理解することを目標にしていては全然前に進めないのでとりあえず対策を練る。
その子を変えることはできん。
私のやっているのはピアノを弾くための技術の伝達なのだ、ということを見失ってはならぬと思う。

バーナムやりたけどバーナムを投入するタイミングを逸した。
ツェルニーやハノンで育った自分にとってはやっぱりツェルニーやハノンで教えた方がやりやすい。
ツェルニー先生の偉大さは宿題をこなすだけでは全然理解して貰えないので、いろいろとプラスで情報を開示しないといけない。
結果的に好きになってもらえることに成功した例は今のところ5例。
多いんじゃないかなと思っていますよ。
バッハの場合は3例。
多いんじゃないかなと思っていますよ。

個人的に楽典や楽式の要素は面白いと思っているので、曲に入る前の復習にはたくさん時間を割いています。
ただ音譜と音に向き合うより、絶対に何故こうなっているか、という文法的なことを解っているほうが面白い。
もともと西洋の考え方で出来上がっている世界だから、西洋的な物の考え方、キリスト教的な考え方の開示は必要だと思う。
(そういうことを教えたいな、と思っている場合、トンプソンとバスティンは最適でやりやすい。話を展開しやすい教材だと思う。)

同時に雅楽ではこうだよ、とか邦楽の世界ではこうだよ、という開示も有益だと思う。
邦楽の世界をもっと勉強したい。圧倒的に知識と実体験が足りない。(要するに殆ど知らない)日本人のくせに!
なぜ自分は琴を習わなかったのかと悔しがることは多い。
琴より魅力的なのは三味線で、もっと魅力的なのは和笛。
昔話に良く出てくる横笛。

ならいたいー。

徒弟制度の無い笛の教室ないかしら。(徒弟制度も文化なんだから否定すべきでないんだろうがしんどい。)

すごいタイトル詐欺だなと思うけど、身内向けブログですごめんなさい。
真面目に興味をもっていらしたかた本当に申し訳ありません。



編曲前半完了

2012年12月30日 お仕事
正月をまたいでのインターバルきっと練習はできないほど
右往左往すると思うので焦る気持ちを抑えて譜読みはここまで
そんなこんなで仕事仕舞。
雪が混じってきてとにかく寒い。
ケンケンを毛布でくるんで帰宅。
大掃除ぜんぜんできてない。

お餅を食べるという実家からの電話があり、ヨーさんを覗うと目をきらきらさせているので再度実家に行って、おろしもちと、あんころもち食べました。
おいしかった。
特大のすり鉢になんぼん分かの大根おろしがたぷたぷしているのを見たときはどうすんのかと思ったけど、全部みんなの胃袋に入りました。
霜が降りたせいかしんないけど甘い大根でした。おいしかった。

2012年12月26日 お仕事
三送会の合唱の曲はEXAIL(つづりあってるかな)の道と判明

えぐざいる  ですか

あんた弾けるのですか


相変わらずセブンス満載ナインス多いリズムはめにくそう歌詞多い

生徒はへらへらしているが私はそれどころではない。
三送会は三月だからとかまさか楽観しているんじゃあるまい
オーディションはたぶん冬休みはさんでるから割と新学期すぐにお達しがあるんじゃないかと疑ってみると、週一回では全然間に合わない。
この子は楽譜があんまし読めないのだ!!
とりあえず毎日来れるかと尋ねると部活があるので無理だという。
お母様は働いているから送り迎えに無理が出る。
送り迎えさえクリアできたら来られるか尋ねるとたぶん大丈夫とのことなので
学校の近くの実家のピアノを借りて部活帰りに毎日見ることになった。

楽譜をざっと見ると彼女のレベルでは到底不可能だ

書き直すか・・・・。

出戻りレッスン

2012年12月18日 お仕事
三年生を送る会に向けてピアノ伴奏に立候補したのでレッスンをつけてほしいと依頼の電話。
相手は前回の発表会を区切りに教室をやめたYちゃん。
病気の知らせもあったりして心配していたけど回復したらしい。
以前担当させてもらったKちゃんもそうだったけど、
病気で入院したりすると、元気になった折、真っ先に恋しくなるのが音楽なのか、急にやる気が出たりする。
Yちゃんもそうなのかな。と思いをはせる傍ら、
さほどピアノに対して熱心でなく、バイエル終盤で去っていたYちゃんなので、中学校の合唱の伴奏ともなるとレベルの点で心配満載。ピアノを恋しくなってレッスンを再開するのはいいが、伴奏ともなると責任の伴うものだから、立候補したという事実がそもそもびっくり。
正直嫌な予感しかしない。
学校行事の伴奏ときいた時点で警戒心満載なのだ。
なぜなら何故か学校は、生徒にしろ先生相手にしろ、話を持ってくるのが遅い。ピアノを習っている、という条件を提示すると、もう今日明日すぐ弾けるとおもっている節がある。楽譜を渡すのも遅いし、いつ弾くのかの期日もあいまいな場合が多い。しかも譜面は難解な場合が多くて生徒によってはアレンジの必要もある。
学校行事だから音楽の先生が指導してくれればいいのに、生徒に丸投げ。フォローするのは親と町の担当ピアノ教師。
音楽経験のある人が采配していれば絶対こんなことは起きないはずなのに。
ちなみに私が中学生の時はクラスコーラスの伴奏をしたけど、学級で毎日練習するときのために伴奏を録音する、という任務があった。
うちには録音機器があったけど、無い家はどうしたんだろうと思う。
昔だからカセットテープで、全パート別にカセットを用意して大変だった覚えがある。自分の音を録音して練習するいい経験になったけど・・・。
当時はある日突然職員室に呼ばれて楽譜を渡されていたけど、最近は立候補してオーディションという形が多いですね。
そいういう形式の場合も、いつがオーディションの日なのかわからない。
ひどいときは、「おい、今日きくから」とか思いつきのように実施されることもある。
もうちょっと、なんかさ、こう、やる立場に立ってくんないかな・・・?

とりあえず来週の水曜日に来ることになって、冬休み間近になって急に降ってわいた話、年末の予定はどうなるのかしんぱいです。

感涙

2012年11月30日 お仕事
昨日のレッスンで初めて!Mちゃんが歌ってくれました!
指の形の指導も神妙に従ってくれました!
何があったのか知らないが!
ぃ良くできましたああああああああ!!!
実際に叫んで抱きしめて涙でました。
土井先生か。

連弾あれこれ

2012年11月30日 お仕事
生徒と連弾したくていろいろ楽譜を購入しているけれど
割と機会を逃してあんまり実現できていない。
小さい人たちとは毎回適当に伴奏を作って一緒に弾いているので連弾していると言えなくもないんだけど、やっぱりちゃんとプロの作った作品を演奏するというのは大事だと思う。
しかし小学生はちょうど校歌の伴奏の練習をする時期に来てしまったし、
小さい子たちは荷が重すぎるかなという気はするし
もやもやしているうちに、
初期の生徒向けの連弾譜の良いのが見つかって、
中学生、高校生の初見の練習に、レッスンの最初にそれ弾いています。
両手が高音部譜表で初見なのが地味にハードルなのか、なかなかスリリングらしくて好評。
キラキラぼしや、大きな古時計、もみじなど、幼稚園で歌う題材ばかりなので、懐かしいし間違うと悔しいしで、結構みんな本気で取り組んでくれます。
「先生、もういっかーい!」
とうまくいかなくてジタバタする様を見ると、大きい子もまだまだガキじゃのう、と微笑ましいです。
なんだかんだ、連弾って楽しいよね!
中高生はもう長くて複雑で大変な曲ばかりだから、ピアノでキャッキャ遊ぶ機会が少ないだけにうれしいのかな。
暫く連弾遊びを楽しもうと思います。
木曜日のMちゃんは五歳になったばかり。
負けず嫌いで天邪鬼。
少しでも間違える恐れのある課題を出すと、サッと表情が暗くなります。
リトミック的な体を動かす要素の音楽表現も好きではなく、
幼稚園で習った歌を耳コピーで弾くのがとても自慢です。
注意をされるとぷいっと首を反らして拗ねたり
どうにかして自分のペースに持って行って、練習しないですむか、いつも目がきらきらっと動いています。頭の良い子です。
でも、宿題はきちんとやってきます。
たぶん、先生の前では、素敵に弾けるできるワタシでいたいのでしょう。
来た途端に機嫌が悪い時は、大抵課題がこなせていないときで、宿題を出すのも結構考えさせられます。できるだけパーフェクトにこなせる課題を毎週選ぶというのは、当然のことであり、教材研究のやり方を試されているみたいです。
もういま小学校高学年になり、ソナタ目前のNちゃんの小さいころに、とても似ています。免疫があるぶん、Nちゃんに感謝だ。
耳コピーをどんどん自らやるぶん、譜読みをしようとしない。
ので、技術的には楽勝だけれど、課題の一部をどりーむの導入から持ってきて、
最初の頃は心底嫌そうにやってましたが、伴奏やゲーム感覚などいろいろと誘って、やっと二巻まで漕ぎ着けたところ。
メリーさんのひつじ♪が出てきたので、喜ぶかな?と誘ってみたら、
「先生きらい!どうして、もう弾けるうたを、またさせるの?!」
とハッキリ抗議してきました。

あー、そうだね、Mちゃん、もうこれ両手で弾けるもんねー。じゃあ、アルプス一万尺にしようね!
…レベルの高いものは恐れるし、レベルの低いものは、バカにしないで!という態度です。
なるほどなー。

プライドを守るのは難しいですね。
でも、メリーさんは、何度も得意気に聞かせてくれた曲なので、本当、今更だったかも・・・。ごめんなさいMちゃん・・・。

リズム活動や初めての表現などはケンケンを巻き込んで、順番こにやるようにしています。
ケンケンの見本を一回見ると、
「ふふん、そんなの、わたしだってできるわ!」
と安心して取り組んでくれるので
助手的ケンケンに感謝しています。

それにしても警戒心の強い子です。
負けるな!とか間違えるな!とか、言われているのかなー?
抱きついて来たり、とてもしっかり挨拶してきたり、お手紙書いてきてくれたりするので、嫌われているわけではないようです。
和音聴音の体ジャンケン、もうちょっと、体全体でばーんとやってくれるといいんだけどな・・。恥ずかしいのかな?

ごほうび

2012年10月26日 お仕事
風邪ひき生徒さんの補講をやっている最中
携帯が鳴り、グランドピアノの隅にしゃがんで受けたところ
中学生のSちゃんからでした。
校内合唱コンクールの伴奏を頑張って練習していたSちゃん。
見事クラスが金賞をとり!
ピアノ伴奏が上手だったと言ってもらえたと、わざわざ感謝のお電話をくれたのです。
「せんせいのおかげです」


いやいやいやいや、なにを言っているのだろうこの子は

本人が真剣に練習して曲に取り組んだ賜物に決まっています。

思わぬご褒美を貰って、携帯握りしめたまま挙動不審にアワアワしてしまいました。レッスン中でなかったらもっと詳しく聞けたのですが、何分仕事中だったので、報告だけを聞き、電話をくれてありがとうと言い、通話は終了しました。


指揮者のクラスメイトと歌詞や曲の解釈などを話し合い、
ちゃんと問題提起も質問もして
本当にこの一曲で成長できたと思います。
ペダリングの課題も自分で見つけたし
音楽の先生と指揮者と私と、いろいろな意見に左右されて
大変だっただろうな。
前々日の土壇場でたくさん変更要素が加わったり。
無茶ブリ多いのが伴奏者ですから。
わたしはピアノ科じゃなくて、大学は教育の歌科で勉強をしたので
ピアノ講師として悩むことも多いですが
歌を学んでおいて良かったな、と思えました。
きっとソロに於いても大きなプラスになったと思います。
たくさんの人と意見を交えながら音楽を作っていく経験ができて良かったね。
わたしも大いに勉強できたので、Sちゃんに感謝したいと思います。
以前市販の音符カードを出したときは導入に失敗して
遊ばれて終わったかんじ。
どうもシャッフルとかは、持って行き方がわからなくて
ひとり模擬レッスンとかも全然のれません要研究。
というわけで市販ものは放棄して
画用紙とマジックで音符カードを手作りしたのですが
効果抜群でした。
なにが違うのかなー。
まあ、生徒さんそれぞれ、いろんな音符がすでに楽譜上に出てきて、
自分で「何だろう?」「よくわからない」
という問題意識を持っていた、というところが重要だったんだろうな。

全音符、2分、4分、8分音符と、音価に相当する大きさで紙を切ってあるので、基準を全音符にして、その下に、同じ紙幅になるように、好きに自分でカードを選んで並べるという遊び。
園児2人一組で交代に3回ほどやらせました。
出来上がったらタンバリンで、自分で作ったリズムを叩く。

これ大喜びでやってくれました。

あと、好きな音符カードをひいて、その音符リズムで行進するのも
意外とウケた。

来週もういっかい同じことをやって、再来週は付点音符を入れてみよう。
そんで次は休符も入れて・・・。

ケンケンは早速、自分専用の音符カードを自作してチョキチョキ切っていた。
いろいろ音符が間違えてるけどまあいいか。

今日のMちゃんは、新しいことするのが嫌いな子だからなー
喜んでくれるかなー。

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