台風一過

2014年7月11日 日常
近頃のむっとした暑さの中では珍しく、爽やかで涼しい風が心地よい。
東の空はもう夜に向かう青紫だけれど、天頂はまだ水色の青に白い雲、西には秋に見るべき美しいオレンジ色の山辺に、かかる雲は、もう山に沈んだ筈の陽光に照らされて金色に縁どられている。
虫の声も鳥の声も風の音もしない、とても静かで、綺麗な夕暮れ。

おかしい。

ついさっき見たテレビでは今現在大型台風はまさに通過中。
学校は給食が終わってすぐに下校。明日の金曜日さえ休みになるかもしれないという通達を受け、私はレッスンを全部休講にした。
雨戸を全て締め、物干し竿を固定し、植木鉢は玄関に入れ、買い出しをし・・・。
「もう台風どっかいってっちゃったかい?」
「いやあ、これからでしょう。・・・ほら・・・深夜から未明にかけて通過とか言ってるし」
「だいぶん静かだねえ」

ヨーさんも仕事を持ち帰りですごく早く帰ってきた。

みんな、
「嵐の前の静けさなんだ。きっとこれからひどいことになるんだ」
と言ってラジオをつけたりテレビを見たりして過ごしたけど


とても平和なまま朝が来たよ。



レッスンできたじゃないか!!
来週補講とか
わあ!嫌だあ!!!



今朝の雨雲の方が物騒な色をしている。
むっとして暗くて気持ちが悪い。
全然台風一過の空じゃない。

旗振り当番だったからカンカン照りよりは余程よかったけれど。


どうもよくわからない台風だった。

まあしっかり備えておいて平和だったっていうのはとても幸せなことです。
逆だったらどんなに・・・。
皆のところはどうだったかな。
何事もないといいです。

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