大変だった思い出は殆ど合奏だったような気はするけど、メンバー集めや楽譜作成や機械の心配や集合練習のスケジュール調整や、実際大変だったんだけど・・・レッスン的にしんどかったのは連弾。

まずソロの曲の仕上げありきでレッスンは進めるから、連弾は次点扱いになるのだけど、三次点の筈の合奏の方が生徒的には力が入っていたようで、もう連弾は諦めようかというくらい絶望的に弾けていなかった。
今年の生徒のすごいところは瀬戸際ぎりぎりからの追い上げ。
追い上げるまでのぜんぜんやらなさ加減も半端なかったけれど(バレエの発表会とかフルマラソンとか何とかの競技会だとかソフトの試合だとか検定だとか皆すごいんだよ)、それぞれの生徒のスケジュールの煩雑さもこれまでなかったくらい過酷だったので、実際エンジンかけてやったのは春休みに入ってからの二週間で三曲仕上がったという感じ。
毎回恒例で、本番前一か月で合奏メンバーの前で披露
一週間前に全員集めて生徒どうしで披露
というプレッシャー演奏をさせるのだが、それでどうやら緊張したらどんだけ弾けなくなるか実感できたらしく、本番が一番できたという生徒がたくさん出てやれやれだった。

それにしても連弾は例年に比べて人数多いからプログラム上結構幅を取って、次回これやめようかな、と思いたくなったけど、連弾楽しかった、合奏楽しかった、というこえが多いから結局次回もするんだろうな・・・・。

派手で聴き映えのある曲!とか母が張り切ったら行進曲がやたらたくさん出てちょっと胃もたれしたかも・・・・。
バッハメドレーなどのしっとり系がかえって目立ったくらい。
ハンガリー舞曲が後ろに控えているからスラヴ舞曲は優雅さ全面ですこし軽めに仕上げたりして・・。
今年ピアノ歴二年目同士でわたしのお気に入りを弾かせた二人の成長が目覚ましかったのが今年一番の収穫。
小っちゃい子たちの連弾はかわいらしくて微笑ましかったです。


毎回不思議に思うのだけれどリハーサル完璧に弾きとおした場合、
本番が目茶目茶に間違えるのジンクス。

今回の被害者は高校生男子K君。
ドビュッシーの罠にはまった模様。
プレッシャーもリハも完璧だったのに・・・。
「ぼくの演奏、開始10秒で散った・・・・」
そんなことないよ!
先生椅子から転げ落ちそうになったけど・・・。
君は頑張ったよ!
後半持ち直したじゃん・・!
ありえない和音をフォルテで踏み間違えるなんてこと・・・

あるんだ。


もうショックでその後の和音メタメタに外すし得意のアルペジオはめろめろになるしでみんな固唾をのんで終了まで見守るという・・・。まいが!

合掌。

だいじょうぶリハーサル聞いてたひとは君が弾ける子だってこと知ってるよ。
でも後で録音聞いてみたら、本番に感じたほどは間違いひどくなかった。

キューピー三分間クッキングでおなじみ
おもちゃの兵隊の行進
連弾で仲良し女の子同士が弾いたけど
どこまでも加速していくから息するのも忘れて聴いた。
良く最後まで辿り着けました。二人とも顔が引き攣っていたけどすごい集中力を発揮したね。
開始が四分音符=90くらいで「遅っ?」て思ったのに、
もうアンダンテからプレストまで猛烈に駆け上がったかんじ。
坂道をブレーキが効かなくなった自転車で二人乗りで疾走しているみたいだった。スリリングゥ。

学校の先生は会議会議でぜんぜんレッスンに来られなくて、でも憧れのショパンのノクターンを、何とか、かんとか、停止寸前で、ぽろろ、ぽろろん、奏でられました。着地。

思い返せば手に汗握るそれぞれの演奏。
舞台に上がるまで泣いたり笑ったり励ましあったり。
終わって急に人間として近づけるような、よそよそしさの壁が無くなる瞬間てのが確かにありました。



とにかくながーい発表会で、本当にお疲れ様でした。
次回はちょっと、もう少しコンパクトにできないか考える必要があるなー。

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