発表会を終え、ここで一気にたるむだろうと危惧していたが、
良い緩み方をしているような気もする。
表情が硬かった一年生組は新二年生になって余裕が出てきたように思う。
発表会が終わってからは格段に笑顔が増えて随分心安くなった。
思えば去年は、幼稚園から一年生になって、環境が変わって大変だったところで教室を変更してきたから、きつかっただろうな。
楽器の教室は他の習い事と違ってレッスン室で二人っきりだから、子供にとってはプレッシャーが大きい。大人だって、先生とのレッスンは緊張の極みなんだから、まだどういう人かわからない相手とお互い探り探りのデリケートな時期、発表会だとにかくやるんだみたいな怒涛の展開だったから、もうすっかり終わったらお互いほっとしてふんわりな雰囲気が続いています。この教室はこんなんなんだよ、てすっかりわかった後の安堵だと思う。
一緒に習いに来ている生徒さん同士の横の繋がりも持てたことだし。

一番問題だった譜読み。
実質どりーむ4巻終了くらいの実力はあるのに、全く音符が読めないAちゃんは、音符にカナを書いて、鍵盤ガン見の覚え弾き。
去年一年間それを矯正させようとしたけどぜんぜんだめ。
彼女が自宅で彼女なりに弾いて、私の前でそれを披露したら教室を飛び出して終了、という殆どレッスン崩壊のありさまだったのに、
笑顔でおしゃべりが成立したと思ったら、アドバイスは素直に聞くし、カナ書きはやや抵抗があったものの、今ではすっかりやらなくなった。
どりーむ3の後半からやり直して、一週間に五曲課題を出した。初見課題として。
「練習しないこと。音を出す前に黙読すること。ピアノの蓋でエア演奏をすること。絶対に間違えないと確信できたら初めて蓋を開けて、一回だけ弾きなさい。」
これを二週やったらほぼ要求していたことはできて教室に来た。
やっぱり基本的な力はあるんだなあ。こどもってすごい。バスティンは放棄したけどトンプソンとどりーむ4はとんとんと進んでいる。

いまひとりは口で攻撃してくるタイプで、自分が弾きたい曲だけを自分で決めて、やっぱり弾きたいように弾いて帰っていく、というAちゃんと似たり寄ったりのスタイルだったのが、発表会の一か月前から変化があり、笑顔が増え、春休み怒涛の補講レッスンのうちに、弾く曲のここが好きとか、ここなら弾けるなどの前向きの発言が増え、どりーむ3の前半くらいの実力ながら、16小節しっかり弾けるくらいにはなってきた。
アルフレッドをやっているけど、自分で問題点を見つけるのが上手。
「うーん、うーん、あ・・そうか・・・」
などとぶつぶついいながら一生懸命やっているのが健気でかわいい。

ひとことも口をきかなかったNちゃんは別人みたいに話すようになった。
思ったより低音で話すのでびっくりした。
声にコンプレックスでもあったんかいな。
鍵盤をあまり見なくなった。
どんどんやってくる。もうすぐ5巻。

新一年生はやっぱり学校が大変で停滞気味。
でもよくわかるからもうこの半年ばかりは殆ど進まなくても構わないくらいで様子見。年長になったとたん固くなっていた子は逆に一年生になったほうが楽になった。
こどもって、当たり前だけど、両親の仲とか、兄弟との関係とか、学校とか友達とか季節気温行事、あらゆることに影響を受けているんだから、教室の中のことだけ見て悩んでいてもしょうがないんだなー。とりあえず目の前のこの子をそのまんま見てあげればそんでいいんだなー。という当たり前のことに最近納得しつつあるのこと。
よく歌うこと、すぐ五線に書いてみて、目でも確認すること。
鍵盤見ないで楽譜見て弾くことの徹底。
当たり前のことをこつこつ続けていれば、改善はかならずある。

高学年は安心の安定。高校生と中学生はでも、だんだんレッスン時間が遅くなるからそこはしんどいかな!





しかしあれだな、どんなに音符読めなくてもカナ書きは本当に良くないな!
なんだろう、教室変わってきてくれた生徒さん大抵カナふりしてるんだけど、不思議でならない。あれ、本当に、一利もないよ。

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