白鯨

2013年8月3日 家族・子育て
言わずと知れたメルヴィルの冒険小説。
うっかり手を出してしまいました。

相変わらずNHKスペシャルに翻弄される息子と四六時中一緒にいる夏休み。
先日の特番は「深海の大王烏賊と抹香鯨の決闘」てあるからして、
ケンケンはマッコウクジラに夢中なのであります。
私の中のマッコウクジラといえば、幼児用の可愛くデフォルメされた、海を表すキャラクターのひとつ、くらいの位置づけだったので、口を開ければずらりと鋭い歯が並び、猛烈な速度でイカに迫るマッコウクジラの映像はなかなか衝撃的だったのことよ、などと言っていたら、キッチンで何か物色していた筈の父が、
「おまえ何言ってんだモービ・ディックを知らんのか!!」と暑苦しく迫ってきた。
「白鯨」は名前だけは知っている海洋小説だったけれど、それから何日かして急に読みたい気持ちが募ってきて、待て待て、白洲正子さんも寂聴さんもカラマーゾフも読みさしなんだぞそれよりもシンデレラの予習ちゃんとしとけとか何とかいろいろとセーブはしたものの結局、叔母の蔵書を漁って気づけば仕事部屋に持ち込んで、こまごまの時間、合間にぺらぺらと覗き見している次第。

もう冒頭の数ページでわくわくどきどきします。
1960年代の筑摩書房の世界文学大系なるシリーズで、でかいし重いし古いし字は小さいし、保存状態は良くないから埃くさいし読みながらクシャミは出るしだけど、小学生のころから読書といえば筑摩なので、本を読める楽しみといったらこれよー!という悦びを満喫しています。
ジェインエアも嵐が丘もヘッセもハイネもペルシアのルパイヤートもこれで読んだよ。
徹夜で読みふける高校生時代が本当に羨ましいけど、ちょこっとずつ。
しかし、洋物の文学に触れるにつけ、神話や聖書を体験しておくことは最低限のベースだと思う次第。
ミッションスクール行っといてよかったと思います。
まだイシュマエルとクィークェグしか出てこないけど、
はよ、スターバック、はよ!(コーヒー好きではないようですね。)

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