台風接近

2009年10月7日 日常
昼過ぎに、「今日は帰れません」とヨーさんからメールが届いた
朝起きたときに、既にしとしとと雨模様。
まだ風も雨も殆どないうちから雨戸を閉めておく。
うちの雨戸はシャッター式なので、家中の雨戸を閉めるのにさほど苦労は要らなかった。
実家の雨戸は昔ながらの戸袋に収納してあるタイプなので、全部をひとりで閉めるのはけっこうしんどい。昔はいつもお父さんと姉と私の三人で、
それえっ、ヨイショっと汗をかきながら閉めていた。
昔ながらの古い在所で、ご近所付き合いが頻繁だったために
留守の時ですら家中の戸が開けっ放しというような防犯意識の低い実家だったので、雨戸を閉めると「嵐が来るぞ!」と不穏なわくわく感が増したものだ。

全部のシャッタを閉め終わると家は倉庫みたいに真っ暗に。
ケンケンはいつもと違う様子に、口をとんがらせ腕をわしわし動かしウロウロしている。今日は午前中から生徒さんがいらっしゃる日なので、祖母が九時過ぎに子守に来てくれる。
「はあ、気の早いこっちゃなあ、真っ暗やなあ」
と祖母は笑って入ってきた。

四年前の台風のときは、勤めていた会社が海側の低地だったために
膝までの水に浸かりながら、徒歩一時間の道のりを三時間かけて帰った。
たかが膝までの水で人っておぼれるかも、と恐怖した体験だ。
今回の台風は伊勢湾台風の再来かそれ以上、とメディアが脅かすので
しっかり備えておかなければならん!と用心深いヨーさんは汲々。
缶詰とシリアルとクラッカ、カップ麺などの非常食
懐中電灯とラジオと電池をリビングに出して、
ああ、大事になりませんように、となむなむ手を合わせました。
今住んでいるところは割と高いところなので、水に浸かることはないだろうけど
消費圏ががっぽり低地ばかりなので、もし下が浸かったら一日くらいは孤立する恐れがあるかも。


夕方のレッスンを終えると雨脚が凶暴になってきました。
高校生の生徒さんを車で送り届けてからケンケンを迎えに行く。
今晩のごはんは酢豚でした。
ケンケンはインゲンの炊いたのをたくさん食べたらしく、
既にテレビのまえでミニカーを転がして遊んでいた。
ケンケンのご飯が終わっていたので幸いと、
じゃあ私は家でカップ麺でも食べて寝るよと急いで連れ帰ろうとすると、
山の近くの家でヨーさんなしでは心細かろうし泊まっていけやと引き止められて、
ケンケンの着替えやら何やらを取りに一旦家へ行き
実家に泊まらせてもらうことになった。
雨は激しくフロントガラスを叩いたけれど、風は未だ穏やかだった。

ヨーさんは何してるのかなあ。
ケンケンは過去の台風の被害や、今の沖の様子などの報道をテレビで見て
そのタダならぬ風景に興奮していた。
大変だ!ていうのがもうわかるんだなあ。

父はなにやら張り切っている。
男の人って、なんか台風近づくと元気になるよね。

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